「パンク侍、斬られて候」
本を読みました。
久しぶりに本を読破しましたw
町田康「パンク侍、斬られて候」 (リンク貼り付けられなかった…)
えーっと、掛け値ナシで面白かったっす。
(最後のオチ除く)
<町田康>
パンクロッカー。
日中の時代劇再放送(午前の部、午後の部)と酒を愛す。(「へらへらぼっちゃん」より)
<作品紹介>
江戸時代、奇怪な宗教団体「腹ふり党」が蔓延する藩に現れた牢人・掛十之進。
彼は弁舌と剣の実力を発揮して活躍するが…
(アマゾンからパクリ)
「一応」時代劇。
何で「一応」かって言うと会話中に「ハードボイルド」とか「ボブマーレィ」
とか横文字がガンガンでてきちゃうから。
最初は気になるけど、フィクションって考えちゃうとどーでもいくなってくらい。
(マッドマックスとか北斗の拳みたいに一度滅んでまた時代が戻ったと考えれば…)
まぁ何が面白いって登場人物。
それぞれ自分の体裁を必死に守るために、
嘘ついたりつかれたり、
騙したり騙されたり、
探ったり探られたり、
すぐに発狂しちゃったり。
それがメチャクチャ滑稽言い回しと言葉のリズムで何度となく吹き出した。
ただ、
ただその中に自分とそっくりな人間も出てくる。
「ぐ…」
と言葉が詰まったその瞬間に町田さんが思いっきり本の中から出てきて
「あんた。 人のこと笑ってるけど、自分はちゃうんか?」
って喉元にギラリとした日本刀を突きつけられたような気分になってゾクっとなった。
久しぶりにズバっと読んだな。
今の所本で声がでるくらい笑わせてくれるのはこの人くらいしかいないな。