熱い気持ち ~負けてらんねぇ~ | 求職獣医師細腕繁盛記 ~フーテン編~

熱い気持ち ~負けてらんねぇ~

昨晩高校の同級生と久しぶりに電話する。
私は都内の大学付属私立男子高校という、おそらく数ある種類の高校の中でも、最もむさくるしく、怠惰的な高校を卒業した。学年の半分は赤点を取っていようが、自動的に大学に進学できるため、非常にダラッとした空気が蔓延していた。正直そんな高校生活はちっとも楽しくなかった。
しかしそのなかで、いまでもつるんでいる友達が二人だけいる。

そのうちの一人H本と電話した。
彼は大学受験に二回ドッペた後、調理師免許を取り、イタリアンレストランで働いていたかと思うと、いきなりビッグカメラで働いていたりと、風来坊な生活を送っていた。
そんな彼が一念発起、5月からオーストラリアに一年間ワーホリに行くそうだ。

型どおりにはめるなら「27にもなって何しとんのじゃい、働け働け!」となるだろうが、私は諸手をあげて喜んだ。今まで東京というごく狭いコミュニティーの中で生まれ、育ってきた彼にとって、そこで暮らし、そこで死ぬことも可能なはずだ。しかしあえて彼はここに来て、外の世界に一度出て、自分の殻を破ろうとしている。
これを喜ばずにはいられない。色んな不安がつきまとうであろうが、それにチャレンジする友人の姿はカッコいい。

たかだか一年で何が…って話もある(ネット上で)
それでも「何も行動しない」よりマシだろう。何かを掴んでも、何も掴まなくても、ソレが結果なんだから。ソレは行動してみないとわからないことだし、結果は人それぞれだ。「何もしないで後悔する」より「若いうちにできることを何でもやっておく」ほうがいいんじゃないだろうか。

開高健は「人生の収支は棺おけに入る時に決まる」としている。

そんな熱い気持ちに触れて、昨晩はなかなか寝付けなかったw
もう一人の友人もなかなかにファンキーなので、そのうち書こうっと。