「かわいいひと」 | 求職獣医師細腕繁盛記 ~フーテン編~

「かわいいひと」

昨日母ちゃんより「湯島天神」のお守り&お札が届く。

手紙が入ってて、その一文に泣けた。
「湯島天神のお守りは目黒のおばあちゃん(母の母)が
いろんな受験生に配ってたもの。御利益アリ!!」ですと。

ばあちゃんの記憶はあまり無い。
小学校低学年の時に亡くなったから。
記憶にあるのは、ほぼ寝たきり状態のばあちゃんで、
とにかく二の腕のタプタプが気持ちよかったことくらいw

正直ばあちゃんのことは最近忘れてた。
でも、このふとした手紙によって自分のルーツを改めて確認した。
ばあちゃんがやってたことを母ちゃんが継いでやってる。
たぶんその前はばあちゃんの母ちゃんがやってて…

うちの家系が何かと世話好きなのは遺伝だ。
ばあちゃんのそんなエピソードは枚挙にいとまがない。
母ちゃんの場合は、実際この目でよく見てる。
俺にしろ、姉にしろそうだ。

我々はどこかでつながってる。
一蓮托生。

そして何故かスマップの新曲CDも入ってた。
手紙も入ってた。
「SMAPの新曲良いから聞いてみて!」ですと。

この前55才を迎えた人とは思えませんなw

こういう母ちゃんを見てると、最近「かわいいな」と思うようになった。
年のせいかな…?

いやウルフルズだって「かわいいひと」って歌ってるのは
母ちゃんのことだし。

実家にいたときはキャンキャンうるさい、と思う時もあったが、
それは愛情の裏返しってことかと思えるようになった。

むしろ、自分が親元を離れるにしたがって、母ちゃんとの距離は近まった気がする。

以前、地元の先輩にこう言われた。
「親に反発してるようじゃ、お前はまだ親の輪の中にいる。
輪の中の離れた部分にいても、所詮は親の輪の中。

でも、自立するにしたがって、自分の輪を作れ。
そうすると、親の輪から抜け出せる。
でも親の輪と、自分の輪を近づけた時に、親と本当に仲良くなれんだよ。」

一人暮らしを始めてから、そう思えるようになった。
ある意味他人として見る目線も重要なのかもね。
でも結局俺は母ちゃんの穴ポコ(当家ではそう呼ぶ)
から出てきたんだから、その繋がりは永遠に切れることはない。
∞の字のように。